藤井聡太三冠が５日、大阪・関西将棋会館で指された第71期王将戦挑戦者決定リーグで豊島将之竜王と対戦し101手で勝利しました。リーグ開幕３連勝で唯一の無敗をキープし、渡辺明王将への挑戦権獲得へ前進。
これでかつて苦戦してきた豊島竜王に６連勝。最年少四冠をかけて12、13日に行われる竜王戦第４局へ追い風となる１勝となりました。「前半を良い形で終えられたので、後半３局もしっかり指して挑戦を目指したい」と話した。次戦は９日にリーグ成績３勝１敗の羽生善治九段と対戦します。
一方、2勝3敗となった豊島は、最終戦に勝っても3勝止まりとなり、既に３勝を挙げている羽生九段と藤井三冠の対戦が残っているため、挑戦権獲得がなくなりました。豊島は「途中で攻め方を失敗した。リーグ残留に望みをつなげられるように」と残り1局への決意を語りました。
挑戦者決定リーグはすでに糸谷八段が４連敗で陥落が決定していて、最上位の永瀬王座以外は全員が２勝以上しているので、豊島竜王は最後の近藤七段との１局に勝って３勝しないと陥落の危機となります。
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