今年は俳優チャールトン・ヘストンの生誕100年、そして10月４日は誕生日です。日本ではずっと1924年生まれ(一部に1922年説あり) とされてきましたが、亡くなった時にアメリカで1923年と正式発表されました。好きな映画スターは他にも沢山おりますが、ヘストンが一番・最高なんですね♬
批評家どもに言わせると演技が硬い、下手でいわゆる「大根役者」だそうですが、普通の人の苦悩や感情の機微を絶妙に演じる役なんて似合わない、煩悩など超越した大人物を演じて輝くのですね。こういう役になると誰もが認める名優のバート・ランカスターが同じ役(十戒のモーゼ) を演じてもヘストンを上回る評価・話題にはなりませんでした。演技の巧拙を超えた「適役」と言うものがあるのですね。
私はそれで充分、正直に言うとヘストンの映画と言えども面白くない作品が結構あるのですが、「十戒」「ベン・ハー」「エル・シド」とそれに準じた内容の作品が数本あるだけで満足、失望してヘストンのファンをやめる事はないのです（笑）
晩年は全米ライフル協会の会長になった事を批判する声も多く聞きますが、彼の信念なら私は問いませんね。アメリカの精神(銃を持って我が身は自分で守る)を日本人の感覚で単純に否定は出来ないのです。でも銃を持つ事を広く普及させるのは私も反対しますが（笑）
スキャンダルの多いハリウッドで大学の演劇仲間だったリディア夫人と結婚して60余年、生涯添い遂げた誠実な人柄は、遊び人のスターからは変人と言われました。でも銃を持つ事は主張しても戦争には反対し、1960年代当時に人種差別にも反対の声を上げ公民権運動の旗振り役として行動した数少ないハリウッド俳優の一人です。
真面目過ぎて面白味がないと言う意見には私も同意します。でもそれがヘストンの魅力でもあるのですね。ケネディ、レーガン、ブッシュなど歴代大統領との親交も深く、フランスで行われた映画祭でフランスの大臣がアメリカの映画を不当にこき下ろした時、参加した映画人は誰もが沈黙していましたが、数日遅れてやって来たヘストンが臆することなく堂々と大臣に反論して大きな話題となりました。黙っているほうが賢い場合もありますが、ヘストンの姿勢は立派だったと思います。
リチャード・コーリスはタイム誌に「最初から最後まで、ヘストンは叙事詩的で時代錯誤的で、ハリウッドが真剣に取り組み、その英雄が漫画本ではなく歴史書から出てきた時代の筋金入りの象徴だった。「ベン・ハー」や「エル・シド」のような叙事詩が今日作られなかったのは、政治的流行と同じくらい大衆文化が変化したこともあるが、主な理由は誰もチャールトン・ヘストンのような人物に、その身長、気概、根性を吹き込むことが出来ないからだ」と彼は著書で書いている。映画評論家のロジャー・イーバートはヘストンについて「ヘストンは、ほとんどの人が最終的に見ることになる映画を少なくとも３本作った。それは「ベン・ハー」、「十戒」、「猿の惑星」だ」と述べた。それはシネマティック アトラス: ザ トライアンフの主題となったヘストンの映画遺産です。
チャールトン・ヘストンは2010年4月17日、国立カウボーイ・アンド・ウエスタン・ヘリテージ博物館ホールにグレート・ウェスタン・パフォーマーとして殿堂入り。チャーター スクールであるチャールトン ヘストン アカデミーは2012 年 9 月 4 日に彼が幼少期を過ごしたミシガン州セント ヘレンの家に開校しました。学校は旧セントヘレン小学校内にあります。初日は幼稚園児から中学２年生までの児童220人が入学した。チャールトン・ヘストンは2014 年 4 月 11 日に発行された米国郵便切手に記されています。またイリノイ州リンカーン・アカデミーの栄誉者に指名され、リンカーン・メダルを授与されました。 1977年、イリノイ州知事ジェームズ・R・トンプソンより舞台芸術部門で賞（州最高の栄誉）を授与された。
ヘストンが出演した映画のＤＶＤ、Blu-ray、パンフレット、書籍、直筆サイン入りポートレート、そしてライフマスク(直接に本人の顔から型取りして作る、メイクアップ担当者が練習するためのマスク) は私の宝物です♬
アカデミー賞受賞の時
