一昨日で「ゴジラ-1.0」の国内興収が59億円を超えました。アカデミー賞授賞式の頃までにはと思っていましたが、今月末には60億円に到達しそうな勢いです。公開されてから４ヶ月近くになるので上映している映画館数も上映回数もかなり少なくなりましたが、客足は地道でも順調に伸びています。
モノクロ版として公開された「ゴジラ-1.0/-C」はアメリカでも公開されて「神作」とまで言われるほどの高評価となりました。モノクロの描写が初代「ゴジラ」に匹敵すると認められたのですね。では逆に初代「ゴジラ」をカラーで見てみたいと言う人もいるでしょうね。モノクロは苦手だけどカラーなら…と言う人に「ゴジラ」をどうぞ♬
昭和29年８月、小笠原諸島近海で貨物船栄光丸が突如SOSを発信して沈没、救助に向かった備後丸も消息不明になる
栄光丸、備後丸が関連する南海サルベージ所長の尾形は恋人とのデートどころではなくなる
その後、大戸島の漁船が３人の生存者を救助の報が入るも、その漁船も消息を断つ
生存者の一人が大戸島の浜辺に漂着。巨大な生物にやられたと言うが誰も信じない
取材で来ていた新聞記者は、老漁師から島に伝わる伝説のゴジラの仕業かも知れないと聞かされる
暴風雨の夜、何か巨大なものが大戸島を襲い家屋を次々と破壊する大被害となり、生物学者山根博士らの調査団が派遣される事になる
調査団には山根博士の助手であり娘の恵美子と、恋人の尾形も加わる
見送りの中に、滅多に人前に出なくなっていた芹沢博士の姿も。山根博士の元で恵美子と兄妹のように暮らし婚約者とされるも、戦争で右目を失い人嫌いとなってからは恵美子とも疎遠になっていた
大戸島に上陸して惨状を調査する。一部の井戸だけが放射能汚染され、巨大な足跡から絶滅したはずの三葉虫を発見して驚く
その時、村の半鐘が鳴り異常事態が告げられる。山の向こうに何が…
駆け付けた山根博士らは信じられないものを目撃する
山の尾根の向こうから巨大な生物が現れ、頭をもたげて咆哮する。逃げ出す島民たち
逃げ遅れた恵美子を掴もうと、巨大な生物は腕を伸ばすが尾形が助けると海に消える
帰京した山根博士は国会に報告、巨大生物を島の伝説に基づいてゴジラと仮称。アメリカの水爆実験の影響で現れたと推測するが、混乱を恐れた議員が事実を隠蔽しようとして女性議員から抗議される
隠せなくなった政府は大戸島付近へ艦隊を派遣して、ゴジラへの爆雷攻撃を開始。テレビが伝える
尾形は山根博士宅を訪れ恵美子との仲を打ち明けようとするが
山根博士は科学者の立場として貴重な研究資料のゴジラを失う事に胸を痛める
しかし爆雷攻撃でも死ななかったゴジラを東京湾を周航する納涼船の乗客が目撃する
東京への上陸が現実的となり、山根博士は対策本部からゴジラを殺す手段を尋ねられるが、水爆実験でも死なないゴジラを殺すのは無理と答え複雑な心境に揺れる
山根博士の心境を察した尾形と恵美子は、二人の関係を芹沢博士に直接伝えて理解を求める事にする
大戸島の調査で知り合った新聞記者が、芹沢博士へのインタビューで恵美子に面談の仲介を頼んで来た機会を利用して、恵美子が今の気持ちを話す事にする
新聞記者のインタビューには何もないとすげなく追い返した芹沢だが、心を寄せる恵美子には絶対に秘密との約束で地下にある実験室へ案内する
芹沢が見せた実験の恐ろしさに悲鳴をあげて失神する恵美子。尾形の事を話せないで終わる
ゴジラの再襲来から逃れるため東京を離れる人々が続出で混乱する
ゴジラの上陸を阻止する対策として、海岸線一帯に鉄条網を張った鉄塔を建てて５万ボルトの高圧電流を流して感電死させる作戦が進められる
誰もがゴジラを殺す事しか考えないと憤る山根博士と、ゴジラを倒さないと多くの人命が失われると尾形が反論。板挟みになる恵美子もどうすればよいのか悩む
芝浦沖に姿を現したゴジラは５万ボルトの高圧電流にびくともせず、鉄条網を破り白熱光線で鉄塔を溶かして上陸する
防衛線を突破したゴジラは北上して銀座方面へ。和光ビル・日劇・国会議事堂らを破壊して火の海とする
破壊の限りを尽くして東京湾を悠々と去っていくゴジラに、到着した戦闘機が追撃するも効き目なし
東京は焦土と化し多くの人々が死亡、生き残った子供たちの一部も放射能汚染が。被災者たちの救護にあたっていた恵美子だが、凄惨な状況に耐え切れず芹沢との秘密の約束を破る決心をする
あの日、実験室で見たのは芹沢が偶然に発見した水中酸素破壊剤のオキシジェン・デストロイヤーと言う生物を一瞬に窒息死させ溶解するものだった。これならゴジラを倒せる？
尾形と一緒に芹沢を訪ねた恵美子はオキシジェン・デストロイヤーを使わせてほしいと懇願する。しかしこれが世に出ると原水爆に匹敵する破壊兵器となってしまうと芹沢は拒否する
資料を焼却しようとする芹沢と止める尾形が争い尾形が怪我をする。尾形を介抱する恵美子を見て愛の行方は自分では無いと気付く芹沢。テレビから被災者に捧げる女子学生たちの斉唱による「平和の祈り」が流れて来ると芹沢の心が動く
一回限りの条件でオキシジェン・デストロイヤーを使う事を承諾した芹沢は資料をすべて焼却する
オキシジェン・デストロイヤーを積んだ巡視船が東京湾に潜むゴジラの位置を確認する
約束を破った事を詫びる恵美子に芹沢は「いや、これが正しいのだ」と返事する
尾形が潜水に慣れていない芹沢をサポートして一緒に海底へと潜る事に
海底に着くとゴジラに近付いてオキシジェン・デストロイヤーを起動させる
急いで浮上した尾形は芹沢が海底に残ったままと知って呼びかけるが、自決する覚悟だった芹沢はオキシジェン・デストロイヤーがゴジラに効いた事を確認し、尾形に「幸せに暮らせ」と別れを告げて命綱のエアパイプを切断する
海水が激しく泡立ち、苦しむゴジラが海上に姿を現すも断末魔を残して沈んでいく。海底で骨になり溶解して消えて行った。芹沢とともに
人類の勝利と歓喜に沸く人々をよそに山根博士は「あのゴジラが最後の一匹とは思えない。水爆実験が続けられるといつか世界のどこかへ同類が現れるかも知れない」と呟く。
オキシジェン・デストロイヤーが兵器として使われるのを拒否して自ら消えて行った芹沢に黙とうを捧げる尾形と恵美子。心は晴れない
アメリカでも公開され大ヒットしたのは主演をアメリカの俳優にして編集されたものでした。ゴジラのファンが増えて後にオリジナル版も上映の機会があり、多くのアメリカ人が本物を見たと喜んだそうです。
「ゴジラの逆襲」もカラーで。リアルタイムで観た私はアンギラスのほうが好きで応援しました（笑）
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