ALWAYS四丁目 ギドラのお城

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両さんの時代 昭和34年 国産ミニカー

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両さんの時代 こち亀で読むエンタメ史

昭和34年(1959) 国産ミニカー

置いて眺めるだけでなく、ドアも開けばトランクも開く、

独自のギミックを持つ国産ミニカーが、ファンの胸を熱くさせた

 

同じミニチュアでも動く車のほうが好きだった僕(秋本治) は、最初はミニカーよりも車のプラモを集めていました。だからミニカーを本格的に集め始めたのは1970年代に入ってトミカのシリーズなんかが発売されてからで、それからは専門店にも通うようになったんです。

それまでミニカーっていうと、駄菓子屋で売っていたアメリカ製の安物ばかり買っていたんですが、国産ミニカーが発売されると、そちらのほうが気に入りましたね。なぜかっていうと日本製はギミックが付いてるものが多いんですよ。ミニチュアでもドアやトランクが開いたりして、ちゃんと動きますからね。

反対に外国製は値段が数万円もするような本格的なものはとてもリアルなのに、ドアもトランクも開かなかったりする。僕としてはそれよりも細かく作りこんである、国産品のほうに惹かれたというわけです。こういうギミックは本当に日本独自のものだと思いますね。

だからといって外国製のミニカーにギミックが付いていないわけでなくて、僕が見せてもらった外国製のオープンカーは、ミニチュアなのにヘッドライトが光るんです。電池とか使わずに、上から当たった光が車内で反射して、ライトから出る仕組みになっていて、それは偶然知ったんですけど、「ああ、こういう凝り方もあるんだなぁ」って感心しました。

 

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私も男の子だから車は好きでミニカーも少しは持っていましたが、当時はそれほど熱中してはいませんでした。ところが20代半ばになってミニカーを走らせてゴールで止めるゲームが出て来てから夢中になりました♪ レールの端を傾けて適度な角度をつけてミニカーをスタートさせるのですね。そして10点から100点までの印が付いた位置に止まらせるのです。

ゴールに近いほど高得点になり、ピタリとゴールに止まると100点になるのですが、ゴールを超えたら怪物が大きな口を開けて待っていて止まらないミニカーはパクっと食べられてしまうのです。そうなると0点どころか失格となるので、ゴールぎりぎりに止まる工夫がいるのですね。

ミニカーはそれぞれに個性があって走り方にも違いがあるので、スタートでどれぐらい傾けるか、僅かな差でスピードが違ってくるのを調節する高等テクニックが要求されるので面白かったです(笑) 近所の子供に声をかけると集まって来て皆が夢中になりました。そのうちに自分のお気に入りのミニカーが決まって、それを勝たせようと熱くなるのですね♪

その遊びが1年ぐらい続くブームとなって、細かいルールを設定したりチャンピオンを決めたりで毎試合の結果も記録として残しました。今見返すと数百試合もやっているのですね! 女の子も何人も参加して多い時は10人以上にもなり、1試合が終わるのに1時間以上かかった時もありました(笑)

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